さらばホリエモン

兎にも角にも目立ち過ぎたよね。
あれだけ目立てば地検だって目を付ける。
よほどコンプライアンスに誠実でない限り叩けばホコリが出るのが企業体ってもの。
目なんか付けられた日にゃたちまちボロが出る。
ホリエモンの言葉には正論も多くあったけど、今だに根回し社会の日本においてその正論によって駆除の危機に立つ人間がどれほど多いことか・・・当然、彼らは敵意を剥き出しにするだろう。
ひょっとしたらそんな敵意の一部が検察庁を動かしたのかも知れない。
ホリエモンは一時期さかんに「うちは事業会社だ」って言っていたけど、その実態は彼の口調ほどには立派なものではなかった。
そのことはホリエモンも自覚していたようで、だから必死に事業会社を傘下に収めたり、新規事業に乗り出していた。
でも結局ライブドアのサイトがポータルとしてのシェアが高が知れているのと同様に、どの事業をとってもナンバーワンでもオンリーワンでもなく、ファンドそしてホリエモンのパフォーマンスに反比例して乖離して行ったように思う。
早い話が見た目に反して中身は寂しい状況だったんじゃないかってこと。
だから本当に優秀な経営者ならパフォーマンスは一旦中断して、じっくり事業の体力増強を図って虚構じゃなくって実力の伴った企業体にすることに勤めるべきだった。
そもそも実力の伴わない企業が派手にパフォーマンスを繰り広げれば直ぐにヤキが回るってことに気が付かなかったって時点で彼は消え行く運命にあったんだろうな。