立体視ムービー(その6)

さて一通りの実験を終えて次はいよいよ作品の企画だが、いったん条件や希望を整理すると、
■90秒(最長90秒が規定)とは言え単調では飽きられてしまうだろうからカット数は多め。起承転結は不可欠。
実験の結果から飛び出し効果を有効に使いたい。が乱発は禁物。
■これも実験の結果から"寄り"よりも"ロング"を多用して画面により多くの被写体を収めるようにしたい。が、大量のオブジェクトを作っている時間的余裕はない。
加えて余計にも、スポンサーの声が審査に多少は入るのではと期待する下心から次のようなことを考えてしまった。
■3D裸眼立体視は差別化を図れる良い機能なのに市場ではあまり評価されていないのでは?。観る人を選ばず、老若男女問わず、どこの国の人が観ても理解できて楽しめるコンテンツが必要。
もちろんこんなことが応募要項に謳われているわけもなく勝手に広報企画的な要素を折り込むことにしてしまった。
で出来たアイディアが『ノートに描いた落書きの騎士と怪獣が現実世界に立体化して戦う』というストーリをコミカルな表現で、という案。これで絵コンテを起こしてみた。

飽きられないことに重点を置いた結果が約30カット。1カット当たり3秒の割合でかなり多いカット数になってしまった。
やはり時間的制約から作るオブジェクトは必要最低限に止めるしかないと結論付けて作業に取り掛かっていった。
(続く・・・)